2013年10月31日木曜日

海外データ通信の手引き-その1(基本編)




「海外データ通信の手引き」-その1(基本編)


~スマートホン・高速データ通信の時代

(このブログ投稿は、東京海外旅行研究会会報に連載したものを手直ししたものです)
 
 海外へ出かけていて、格安にデータ通信できるノウハウ、少しでもお役に立てればと連載させて頂きます。スマートホンや高機能携帯の活用に焦点をあててみます。

1.データ通信の変遷(通信回線・機器)

  昔は、海外でデータ通信をするのはなかなか大変でした。通信回線も、ノートPCにモデムを付けて、電話回線を利用していた時代もありました。その後、LAN接続の時代になり、それも有線から無線LANへと通信回線も大きく変わりました。そして、携帯電話の回線で、2G→3G→3.5Gと高速データ通信ができる時代となってきています・・・

 通信機器も、チャンドラと呼ばれたミニノートPC全盛時代もありましたが、今や、パソコンと携帯電話を融合したスマートホンが登場し、主役が変わりつつあります。

スマートホンや高機能携帯電話の普及で、海外で、空港・列車の中など移動中も含め、旅行者が、気軽に、データ通信ができるようになっています。またレストランやカッフェでは、WiFiサービスを提供している所も多く、Wi-Fi機能のみのタブレットでも、データ通信可能になっています。パソコンがなければ、WEBチェック、メール、SNSの送受信などができない時代は終焉してきています。

♪♪ SIMフリー/GALAXY Note Ⅱ香港版♪♪
2.海外でのデータ通信の現状は?

海外でのデータ通信は、通信回線と通信機器をどうマッチングさせるかがポイントです。


■■■■ 通信回線 ■■■■

主なものは携帯電話の高速回線を使うサービス、光回線やADSL回線、人工衛星などを使うサービス、Wi-Fiサービスなどがあります。


  携帯電話の高速回線を使うサービス

スマートホンや携帯電話など、普段日本で使っている機種を持ち出し、国際ローミングする方法。(ドコモの場合、「海外パケホーダイ」で20万パケットまで11,980円。最大2,980)

海外のSIMフリー機種を購入し、それに、海外のSIMを使う方法

そして、最近は、ドコモやソフトバンクは、SIMロック解除を認めており、海外SIMカードを挿して、データ通信を行う方法。(ドコモの場合、手数料3,150)

業務用が中心ですが、Wi-Fiルータを日本でレンタルして現地で使う方法。これも、現地では、携帯電話の高速回線を使います。

これらは、携帯電話の高速回線を使うサービスで、これから旅行者がメインに使うサービスになってくると思います。

  光回線やADSL回線を使うサービス

海外のホテル、空港、ラウンジでは、有線LAN、無線LANをサポートし、有料・無料のサービスが有りますから、これを活用する方法。

また、レストランやカッフェのWiFiサービスも広がっており、マックなどのサービスが典型です。こちらも、光回線などを使い、WiFiルータで無線LANに変換し、サービスを提供、これを活用する方法。

インターネットカフェなど使う方法、有料サービスです。Windows7の登場で、日本語入力も簡単になっているようです。

 これらのサービスはこれまで旅行者が主に使ってきたサービスではないかと思います。

  人工衛星などの回線を使うサービス

航空機や船の中で、有償でWiFiサービスが提供されています。

航空会社では、LHTK、JLなど幾つかの航空会社が提供。クルーズ船なども同様のサービスを行っていますので、これを活用する方法。

これも、コスト面はありますが、これからサービスが広がる分野ではないかと思います。


■■■■ 通信機器 ■■■■


  多様化の流れ

こちらの方は多様化して回線以上に難しいです。定番は、ノートPCです。しかし、最初にもふれましたが、携帯電話の高機能化→スマートホンの登場→タブレット化の流れの中で、融合というか、棲み分けが難しくなってきています。

最近、ノートPCではなく、iPhoneやアンドロイドなどのスマートホン、iPadなどのタブレットを持って、海外へ出かける旅人が増え、また、WiFiルーター、USBモデムを使い、インターネット接続をされる方も増えています。

♪♪ タイ~DTACのツーリストSIM ♪♪
                   
  ノートPCまたはタブレット/スマートホン/携帯など~使いわけをどうするか?

ノートPCは、有線・無線LANのどちらにも対応しているのが普通です。一部機種はモデム付きもあります。キーボードが有り、文書作成、画像やデータ編集など、マルチ機能を使う場合便利です。最近、ウルトラブックも登場していますが、大きいのと重いのがマイナスです。一番つぶしがききますから、迷うなら、ノートPC持参がお薦めです。

タブレット/スマートホン/携帯は、軽くて、持ち運びに便利ということで、旅行者には使い勝手が良いのが特徴です。CPUの性能は、ノートPCに較べて落ちますが、WEBチェック、メール、SNSの送受信程度なら、ノートPCの代用に十分なります。有線LANは使えませんが、電話機能、データ通信がこれ一つでできる魅力があります。

❖また、WiFiルーター、USBモデムを活用して、ノートPC、タブレット、iPodなどの
WiFi接続機器を複数活用される方も増えています。

 

3. iPad/iPhone/アンドロイドスマホとは~これからの主

    役は?

   スマートホン・高機能携帯の機能

iPadiPhone、アンドロイドなどは、携帯電話の機能を高度化しただけでなく、PCの機能を取り入れています。通信回線は、携帯電話の回線を使い、音声通話と共に、高速データ通信ができます。また、WiFi機能も搭載されていますので、無線LANのサービスも使えます。  

携帯電話の回線は、GSMGPRSなどの2G回線、W-CDMA などの3G回線、LTEなどの3.5G回線があります。日本は、3G回線(ドコモならFOMA)メインで、LTEなどの3.5G回線へ移行しつつあります。

しかし、海外の場合、まだ2G回線がメインの国が多く、ヨーロッパや東南アジア主要都市を中心に、3G回線へ移行・拡大しつつあります。

データ通信は、2G回線のGPRSでも可能ですが、128Kbps程度しか通信速度がでません。  

iPhone、アンドロイドなど、高機能スマートホン・携帯電話は、2G回線 にも対応しますが、7Mbps1Mbps程度の高速データ通信が可能なW-CDMA 3G回線に対応しています。

SIMフリーの機種であれば、海外の3G対応のデータ・音声SIMカードを挿せば、海外で気軽にデータ通信が可能となります。

   どんな機種を選ぶか

❖3G+ WiFi対応、SIMフリーのiPadiPhoneは、W-CDMA 3G回線の場合、マルチ周波数に対応していて、世界中のプリペイドSIMカードが使えますから、便利です。スマートホンの中では、CPUも高速、デュアルコアです。ただ、SIMフリーものは、ソフトバンク、AUとも正規ではありませんから・・・

アンドロイド/高機能携帯などは、日本で契約している場合もSIMロック解除が可能な機種が有ります。(docomoもほぼロック解除OK)この場合、ロック解除せず、パケホーダイなどの国際データローミングを契約して使うか、ドコモやソフトバンクなど行って、SIMロックを解除して貰うか、どちらかの選択になります。

第三の道は、iPadiPhone 、アンドロイドのSIMフリー機種を手に入れ、それを海外で使う方法があります。香港あたりから個人輸入をするか、日本の業者も販売していますから、それを購入すれば簡単に手にはいります。

W-CDMA 3G回線を使って、高速データ通信で行う場合、SIMフリーに加え、周波数に対応した機種であることが必要です。また、最近は、第四世代のLTE対応の機種も増えていますが、海外のプリペイド回線で、LTEを使える国はまだ少数です。

4. 海外SIMカードとは~使い方など
 
    どんなSIMカードを選ぶのか!

❖SIMカードには、ポストペイド(契約が必要)とプリペイド(契約不要で使い捨て可)2種類があります。旅行者が使うのは、プリペイドSIMカードがほとんどです。

プリペイドの場合、音声+データ通信、音声のみ、データ通信の3種類が売られています。

データ通信の場合、2Gのみ、3Gにも対応するSIMカードがあり、高速データ通信をサポートしたものを選ぶ必要があります。

また料金プランのチェックが必要です。特に、データ通信料金の設定、「1日定額パス」などお得なプランがあるかどうかなどです。

❖プリペイドSIMカードを使う場合、アクティベーション(開通作業)が必要です。これは現地で購入した時に、同時にやって貰えることが多いです。

更に、データ通信をする場合、「APN設定」が必ず必要です、SIMカードによっては、自動設定機能もありますが、大体は、自分で設定する必要があります。設定項目は主に「APN」「ユーザー名」「パスワード」の3つですが、この辺の詳細は、次稿で記載します。
 
   どこでSIMカードを買うのか?

現地に到着して購入する場合、空港・鉄道駅に設置されている携帯電話会社のSHOP、キオスク、コンビニなどが考えられます。なければ、市内にある携帯電話会社の営業所か形態SHOPなどで購入することになります。

日本で購入する方法もあります。ヨーロッパ、アジアの主要国SIMカードの場合、輸入販売している業者がいます。ただ、データ通信対応のものは限られることや、割高だというのは難点ですが、事前に手に入ります。


♪♪ チェコ~VodafoneのプリペイドSIMカード♪♪
      

              
5. WiFiルータ・USBモデムの利用

iPodWiFi対応のみのタブレットを持って海外へ行く場合、WiFiサービスが不可欠です。そこで便利なのは、WiFiルータやUSBモデムです。



WiFiルータやUSBモデムは、SIMフリーのものが日本でも購入可能です。ミドルレンジのもので、5千円~8千円程度で手に入ります。海外で、これに現地SIMカードを挿せば、WiFi機能が使えるようになります。USBモデムの場合、直接、ノートPCに挿しこんで使うのが基本ですが、WiFiルータの機能も併せて持っているものもあります。
更に、WiFiルータの海外レンタルは、1480円程度からあり、複数台接続可能です。ですから、ノートPCやタブレット、スマートホンなどをまとめてWiFi接続も可能です。

また、スマートホン・高機能携帯電話に、WiFiルータの機能を持たせることができます。それが「デザリング機能」です。

 スマートホンなどに、プリペイドSIMカードを挿して、「デザリング機能」を使い、ノートPCをネットに接続することができます。複数台接続可能で、データ定額サービスなどが使えればこちらの方がお得です。「デザリング機能」の使い方も、次稿で説明します。

▶▶▶▶ 続 く ◀◀◀◀

 

海外データ通信の手引き-その3 (実用編 その2) 「注意すべき点」


海外データ通信の手引き-その3

(実用編 その2)「注意すべき点」

~SIMカードの種類、タイプ、有効期間、チャージ、iPadの活用など
 

 今回は、スマートホンや高機能携帯を活用し、海外でデータ通信をやる場合、「注意すべき点」に焦点をあて、実用編の2として展開してみます。

iPhone5s、5cも発売され、タブレット「Nexus 7」など多様な機種が出回り、スマートホンとタブレットの境界というか、データ通信機器の境界が小さくなり、旅に何を持ち歩くか難しい時代になりました。

そんなことも有り、タブレットの活用に関わって、前回までにふれなかった点で、「iPad」についても補足しておきます。 

1.購入するSIMカードについて~プリペイド、そしてサイズ?

 海外で、スマートホンや高機能携帯を使って、データ通信をする場合、それに差し込んで使う、SIMカードが必要です。

SIMカード(Subscriber Identity Module Card)は、GSMやW-CDMAなどの方式で使われている電話番号を特定するための固有のID番号が記録されたICカードです。最近は、それに加え、第3.5世代及び第4世代のLTE回線に対応したSIMカードも販売されるようになっています。

今、主流の第3世代 (ドコモでいえばFOMA世代) SIMカードは、W-CDMA (UMTS) の場合、UIMカードもしくはUSIMカード、CDMA(AUなど)の場合、R-UIMカードと言っているようですが、通常SIMカードと呼ぶのは問題無いようです。

 

  ポストペイド、プリペイドの違い
 
SIMカードは、日本でも、海外でも、ポストペイド、プリペイドの2つのタイプがあります。ポストペイドは、いわゆる後払い式の契約回線を意味します。プリペイドは、前払い式の回線利用で、旅行者などが手に入れるSIMカードは、基本的にこちらになります。  

旅行者の場合、購入にあたって、「プリペイドSIMカード、新しいSIMカードが欲しい」というリクエストをすることになります。

   SIMカードのサイズ
 
 
 
 上記写真の左がスタンダードSIMカード、真ん中がマイクロSIMカード、そして右が、
nanoSIMカードです。写真を見て分か通り、SIMカードの大きさ・厚みなどは違います
が、ICチップ部分はほぼ同一です。
プリペイドSIMカードの場合、音声+データ通信、音声のみ、データ通信の3種類があり、使用目的で選択をすることを前回ふれました。実は、それに加え、SIMカードにはサイズの違いがあります。プリペイドSIMカードを購入する場合、サイズを指定する必要があるのです。

サイズにも、国際規格があり、スタンダードSIM、マイクロSIM、nanoSIMの3種類があります。当初は、ほとんどスタンダードSIMでしたが、スマートホンや高機能携帯の小型・軽量化の流れの中で、SIMカードも小型・軽量化が図られ、マイクロSIMが登場し、iPhone 5に合わせ、更に小さいnanoSIMも登場しています。

スタンダードSIM、マイクロSIM、nanoSIMの3種類の互換性についてです。ICチップ部分はほぼ同一なので、互換性はあります。

プリペイドSIMカードの場合、スタンダードSIM及びマイクロSIMタイプは、どこの会社でも、このサイズを用意していますが、nanoSIMタイプは用意がなかったりすることもあります。(iPhone5の普及で、プリペイドのnanoSIMカードも普及しましたが・・・)

最近は、スタンダードSIM、マイクロSIMの兼用タイプのSIMカードが増えています。対応するSIMサイズが無い場合、マイクロSIM、スタンダードSIMカードをカッターで切って、マイクロSIMやnanoSIMのサイズにすれば利用可能です。専用のカッターも売られています。

逆に、スタンダードSIM対応のスマートホン、携帯電話で、マイクロSIMカードを手に入れた場合は、アダプターを付けて、サイズをスタンダードに変更することになります。この場合、ピッタリしたアダプターでない場合、SIMスロットを傷つけてしまいますので、要注意です。

❖ nanoSIM は、今回、iPhone5で初めて登場したSIMカードですが、マイクロSIMより更に小さく、ICチップの部分だけのSIMのようです。小型・軽量化の流れの中、恐らく主役のSIMタイプとして、普及していくと思いますが、しばらくは時間がかかるのではないかと思います。
 

2.有効期間について~プリペイドSIMカードは使い捨て? 

❖ 海外で、プリペイドSIMカードを購入する場合、旅行など言った時の「使い捨て」という考え方もできます。

ただ、アジアでも、ヨーロッパでも、二度三度行かれる方も多いかと思います。更に、特定の国に、年に何回か行かれる方もいるのではないかと思います。その場合、プリペイドSIMカードの使い回しがきかないのかどうかが気になるところです。


 
 
❖ 上記、ベトナムVinaphoneのプリペイドSIMカードを挿して、残高・有効期限を確認した画面、スクリーンショットしたものです。

8月末、ハノイ・ノイバイ国際空港で、VinaPhoneのVINACARD+リチャージした後のものです。20USドル=約1,600円、4日間でしたので、1日400円程度。国際電話OK、3Gデータ通信、30日間通信量制限なしの定額データプランを使い、日本に国際電話を何回かかけました。残高もかなり残っており、有効期限、概ね6ヵ月後、2013年2月19日にとなっています。

 ベトナムやシンガポール、香港などアジア各国は、プリペイドSIMカードの有効期限、開通から、6ヵ月という場合が多いようです。東南アジアの場合、年に、何回か行かれる方も多いのではないかと思いますが、その場合、幾たびに、チャージをすれば、同じSIMカードで、安く使い回せます。

 例えば、このVinaphoneのプリペイドSIMカードは、デザリングにも対応していますので、WiFiのルーターとしても使えましたので、ホテルのWiFiが有料サービスのような場合、とても便利だと思います。 
 

❖ 残高、有効期限の確認は、通常、確認するSIMカードをスマートホン・携帯電話に入れて、「USSDコード」か「SMS」にコマンドを送って確認します。

 香港の中国移動香港は「*#130#」、ベトナムのmobifoneは「*101#」、チェコのO2は「*104*#」で、このコマンドへ電話すれば、残高、有効期間(未表示も有り)がSMSで通知されます。

❖ プリペイドSIMカードの場合、SIMカードそのものの有効期限の他に、通信料残高(クレジットとかチャージという表現を使う場合が多いようですが)の有効期限が別にある場合もあります。勿論、同一の場合もあります。

通常、リチャージすれば、有効期限が延長されます。香港の3HKの場合、6ヵ月延長。タイのDTACの場合、3ヵ月延長。

また、リチャージ金額で延長期間の差を設けている場合もあります。中国の中国移動通信の場合、100元で90日延長、300元で180日延長となります。チェコのO2の場合、500CZKなら1年、それ以下は6ヵ月となっているようです。
 
❖ その一方、ヨーロッパのプリペイドSIMカードの場合、多少、事情が違うようです。ドイツのプリペイドSIMカードの幾つかは、開通日から90日有効と有効期間が短く、しかも最終有料通話・通信から90日まで有効という縛りもあるようです。この場合は、有効期間を延ばすために、わざわざ通話をして、SIMカードの有効期限を延ばす方法があります。 

ヨーロッパのプリペイドSIMカードは、有効期間シビアで、残高が無くなれば、SIMカードが失効する場合もあるようです。

❖ また、データ通信専用のプリペイドSIMカードの場合、最初から30日間などの有効期限が切られている場合が多いです。これはデータ定額プランの宿命で、データ定額量、使用可能期間がセットになるようです。

 


前の写真は、オーストリアのT-Mobile「SURFKLAX Large Starterpaket」の例ですが、3GB/30日/9.9ユーロ(現在は10GBまでOK)となっています。短期の旅行であれば、使い捨て用で十分です。音声通話に対応していませんが、標準・マイクロSIM兼用タイプ、nanoSIMタイプの両方が用意されており、iPhoneもアンドロイドも両方使えます。
 
3.リチャージ方法について

❖ プリペイドSIMカードのリチャージ方法ですが、①バウチャー購入してチャージ、携帯電話会社のShopへ行きチャージ、③ATMを使ってチャージ、④オンラインでチャージなどがあります。リチャージは、有効期間を延長したい場合や、データ定額プランに申し込み残高不足の場合などに必要となります。



上記写真、香港の3HKのリチャージバウチャーです。開封したら、16桁のチャージ番号を表示されます。3HKのSIMカードをスマートホン・携帯電話に入れた状態で、##105* 16桁の残高追加番号 # と発信すれば、すぐに、残高と有効期限がSMSで通知されてきます。

また、香港やシンガポールなどの携帯電話会社の場合、オンラインを使い、クレジットカードでチャージできるところが多いです。 

しかし、ヨーロッパのSIMの場合は、オンラインでは、PayPalなどはOKですが、他国のクレジットカードで決済できないところが多く、その場合、外国人は、バウチャーを使うか、携帯電話会社のShopかキヨスクなどへ行くことになります。

 

 上記写真は、プラハのトラム停留所脇のキヨスクです。チェコの携帯各社のバウチャーが販売されています。
 

4.MVNOの活用~安く制約の緩いオペレーター

MVNO は、Mobile Virtual Network Operator(モバイル・バーチャル・ネットワーク・オペレーター)の略です。日本では、ドコモから回線を借りて営業している「日本通信(b-mobile)」がその典型です。MVNO は、自前で回線や設備を持っている携帯電話会社から、その回線や設備の一部を借りて独自のサービスを提供する仕組みです。
 



ヨーロッパでは、ドイツなど、結構、このMVNOの通信会社が多く、データ定額通信で、安く条件の緩いプランを提供しています。上記写真は、ドイツ・e-PlusのMVNO「blau world」のプリペイドSIMカードです。9.9ユーロ/30日/750MBなど、キャリアよりお得なデータ定額プランが有ります。
しかも、キャリアの回線を借りていますので、接続速度などは、そのキャリアと同じ高速通信を利用できます。ドイツの最大手T-mobileは、自ら、コングスターというMVNOを作っています。

ただ、MVNOの場合、直営のShopはほとんどなく、WEBや家電 Shopで購入することになります。アフターケアーの点で、キャリアの携帯電話会社とは格差がありますので、割り切りが必要になるかと思います。開通作業、APNの設定、データ定額プランの設定など、自分でやるのが基本です。家電量販店でもやってくれるところもありますが、期待しない方がよいと思います。

MVNOの検索は、下記のサイトを参考にされると宜しいかと思います。


 
5.「iPad」を使って海外データ通信~海外ではSIMフリー!
 
前回までふれておくべき項目でしたが、忘れましたので補足します。最近は、スマートホンを一回り大きくしたタブレット端末が色々販売されています。アップルのiPadもその代表格で、更に、iPadminiという7インチサイズが発表されています。

 

iPadは、タブレットとしては、高性能、高機能で、私も、新iPadを持っていますが、CPUは、クワッドコアで、サクサク使えます。大きいので、海外に持ち歩くのはどうかという方も多いかもしれませんが・・・。

日本で購入するiPadの場合、最新タイプは、Wi-Fiタイプ以外に、「iPad Wi-Fi + Cellular」タイプが有り、こちらには3Gによるデータ通信機能が搭載され、マイクロSIMカードを挿して利用するようになっています。

その場合、iPhoneと同様に、ソフトバンクなどとの契約が必要となっていて、SIMロックがかかっています。日本国内では、ソフトバンクの携帯網でしか使えません。

ただ、iPhoneとは違うのは、海外では、SIMフリーとなり、海外携帯各社のSIMカードを使って、データ通信が可能だということです。

これはSIMロック解除などの手続きは不要で、海外で、その国のプリペイドSIMカード(マイクロSIMカード)を購入すれば、データ通信ができるという簡単な仕組みです。

iPad2までは、ソフトバンクの契約、プリペイド式も有り、一旦契約して、3G使用について、アクティブにして、その後解約する方法もあります。国内では、WiFiを使い、海外では、現地SIMカードを使うことになります。

例えば、フランスでは、SFCという会社、iPadのデータ通信用プリペイドSIMカードを販売しています。9.9ユーロで、2日+1日=3日間、データ量制限無しで、旅行者向きの魅力あるものです。パリ市内各地にあるSFCのショップへ行けば簡単に買えます。 

iPhoneも同じような仕組みにすれば、国内では、ソフトバンク、海外では、各国のSIMカードという使い分けができて便利なのですが、ナカナカそうはいかないようです。

▶▶▶▶ 続 く ◀◀◀◀

2013年10月29日火曜日

海外データ通信の手引き-その2 (実用編 その1) 「どんな準備が必要か」


海外データ通信の手引き-その2 (実用編その1)

 
 
 基本編は、海外でのデータ通信の変遷、どんなやり方ができるか概要について説明しました。今回は、スマートホンや高機能携帯を活用して、実際にやる場合、「どんな準備が必要か」や、開通作業、APNの設定などに焦点をあてて、「実用編その1」として展開してみます。 

1.どんな準備が必要か!!


  スマートホン(iPhone・アンドロイド)を活用して、データ通信をやる場合、海外へ出かける前に、必要な準備についてふれます。

  普段日本で使っているスマートホン・携帯を持ち出し、国際ローミングする場合

❖国際データローミングのやり方、料金を確認し、「海外パケホーダイ」などを使うアプリを事前にインストールする。ドコモの場合なら「海外利用アプリ」。「海外パケホーダイ対象事業者」に接続しないと、「海外パケホーダイ」にならず、高額のパケット料が請求されることになります。「海外パケホーダイ」を使う場合、必要なアプリになります。

「海外パケホーダイ」は、データ定額で安くなりますが、20万パケットまで、1日1,980円ですので、1週間で13,860円と結構かかります。

SIMロック解除をして、海外SIMカードを挿して使う場合、ドコモやソフトバンクスマートホンのお店へ行って解除して貰います。  

ドコモの場合、手数料3,150円で、ドコモショップへ行けば、その場でやってくれます。詳細は、下記を見て下さい。


ドコモは、一定時期以降販売の全機種が対象(但し、最近発売のiPhoneは対象外)、ソフトバンクは一部機種のみに限定されていますので、それぞれ対象かどうか確認してみる必要があります。この場合でも、ドコモやソフトバンクのSIMカードを引き続き挿して、「海外パケホーダイ」などを使うことも可能です。海外SIMとの使い分けをしたい場合などは便利かもしれません。

iPhoneのSIMロック解除については、④の項で別に取り上げます。
              
 
i-mobile/3GデータSIMカード 

  海外のSIMフリー機種を用意し、それに、海外のSIMを使う場合

❖海外のSIMフリーのスマートホン・携帯電話を用意します。持っていなければ、香港あたりから個人輸入をするか、日本でもSIMフリー機種が販売されていますから、それを購入すれば簡単に手にはいります。

また、海外でも、携帯電話会社で、スマートホン・携帯電話+SIMカードのセット販売を結構安くやっていますから、それを購入する方法もあります。

 ただ、SIMフリーのスマートホン・携帯電話を購入する場合、注意が必要です。機能なども当然ですが、対応する周波数のチェックも必要です。ベストなのは、マルチ周波数に対応した機種です。詳しくは後でふれます。

SIMフリー機種を新たに購入する場合、私が使ったことのある所を紹介しておきます。(お薦めではありませんので、個人責任でお願いします)

◎モウマンタイ


◎EXPANSYS Japan


◎STF


❖次に、プリペイドSIMカードの用意です。基本的には、海外で現地調達することになります。プリペイドSIMカードも、データ通信用、音声通話用などの種類がありますが、データ通信をする場合、音声用でも、データ通信可のSIMカードが必要です。

 それでは、海外のプリペイドSIMカード、どんなものがあるのか、これも事前に調べておくことが必要です。まず、WEBサイトに、各国で売られているプリペイドSIMカードの一覧をリストアップしたものがあります。


上記でチェックしたプリペイドSIMカード、更に、当該各社のWEBサイトで詳細をみれば大体の状況は掴めます。

また、プリペイドSIMカードを日本で事前に購入する方法もあります。アジアや北米など主要国SIMカードは、輸入販売している業者がいます。ただ、データ通信対応のものは限られることや、割高だというのは難点ですが、事前に手に入ります。また、日本語の解説を付けてくれる場合も多く、開通作業、APNの設定などが簡単になるのがメリットです。これも参考までに取り扱い業者を紹介しておきます。(こちらも個人責任でお願いします)

◎池袋bwi.jp


◎SIMTEL SHOP


                
香港3/ブローバンドSIMカード 
  Wi-Fiルータ・USBモデムで、海外SIMカードを挿して現地で使う場合

❖「Wi-Fiルータ」をレンタルしている業者がありますので、ネットや電話で事前に予約します。1日680円程度から、レンタル可能で、自宅へ宅配で届けてくれますし、空港で受取・返却も可能です。レンタルした「Wi-Fiルータ」は、現地で使える海外のSIMカードセットされていますから、それでデータ通信します。

PCやスマートホンに、Wi-Fi機能がありますので、「Wi-Fiルータ」経由で、データ通信が可能になります。これは携帯電話の高速回線で電波を受け、「Wi-Fiルータ」でWi-Fiへ変換するサービスです。

下記のグローバルデータの場合、VISAゴールドカードを持っていれば割引もあるようです。これも取り扱い業者を紹介しておきます。(こちらも個人責任でお願いします)

◎グローバルデータ


❖SIMフリーの「Wi-Fiルータ」、USBモデムを持って行き、現地のSIMカードを挿して使う方法があります。ただし、現地SIMカードは、デザリングOKになっている必要があります。
 
USBモデムでノートPCに接続
 
  iPhoneのSIMロック解除

❖iPhone は、高機能で、3Gの周波数もマルチ対応になっていて、海外で使うにはお薦めの機種だと思います。海外のSIMフリーiPhone は高いので、docomo、AUやソフトバンクのiPhone にそのまま海外SIMカードを挿して、使いたいという方も多いようです。
 
❖iPhoneは、AUやソフトバンクだけでなく、docomoもSIMロック解除を認めていませんから、リスクも含め個人の責任でロック解除をして使うしかありません。解除して使う場合、AUの方がCDMAにも対応しているのでお薦めという話も有ります・・・
 
❖SIMロック解除の方法は、幾つか方法がありますが、代表的なものに、「SIMロックしているコードを書き換える方法」と「SIMロック解除アダプターを使う方法」があります。
 
前者は、iTunesとアプリを使って、コードを書き換え、SIMロックを解除します。
後者は、アダプターを使う、いわゆる下駄を履かせて電気信号で、ロックを解除させる仕組みです。例えば、「iPhone4SiOS5.1対応 iPhone4S用SIMロック解除アダプター」など、Yahooオークション、楽天、アマゾンなどで、2千円~4千円程度です。
 
ただ、アップルは、SIMロック解除のこうした手法を認めておらず、OSのアップグレードの際、「脆弱さ対応」をして、またSIMロックをかけるようです。ロックと「脱獄」のイタチごっこが続くようです。
 
❖前者のやり方は多少難しいので、後者のSIMロックアダプターの手順を説明しておきます。(推奨しているわけではありません。リスクも含め、個人責任でお願いします)
 
1)iPhoneの電源を切り、SIMカードトレイにSIMロック解除アダプター+解除カードを挿し、電源を入れます。
 
2)電源を入れた後、HOME画面に、「設定画面」が立ち上がります。
 
3)「設定画面」で、キャリア名が表示されますので、契約している携帯電話会社「JP KDDI」か「JP SoftBank」のどちらかを選択します。
 
4)選択後、画面が切り替わりますので、了解のボタンを押して、電源を切ります。
 
5)SIMカードトレイから、SIMロック解除アダプター+解除カードを取り出し、日本国内であれば、ドコモなど他社のSIMカード、海外なら、海外のプリペイドSIMカードを挿して、電源を入れれば電波を掴みます。(自動で掴まない時は、手動でチョイスして下さい)
 
6)音声通話の設定は完了ですが、データ通信をする場合、更に、当該SIMカードのAPNの設定が必要です。APNの設定は、アドロイドの場合と共通なので、別項で説明します。
 
2.海外に着いたら最初にやること~プリペ     
  イドSIMカードの購入
 
   どんなSIMカードを選ぶのか!
 
プリペイドSIMカードの場合、音声+データ通信、音声のみ、データ通信の3種類があり、使用目的で選択をします。スマートホンで、データ通信をするのがメインの場合、データSIMカードを選択する方法があります。
 
ドイツ・T-mobileのSIMカード 
❖最近はスマートホンの普及に伴い、データSIMカードを売っている国が増えています。オーストリアの場合、T-Mobileで1GB/30日/9.9ユーロ、A1で1.5GB/1年/19.9ユーロ、フランスの場合、SFRで1GB/48時間/9.9ユーロ、タイの場合、i-KooLで1GB/60日/199B、500MB/60日/99Bなどデータ通信専用SIMカードが売られています。これらデータSIMは3Gの高速通信に対応していますが、音声通話に対応していないものも有り、注意を要します。
 
❖音声通話もしたいという場合、音声+データ通信SIMカードをチョイスすることになります。この場合、2Gのみにしか対応していないSIMカードもあり、高速データ通信をサポートしたものを選ぶ必要があります。
 
同時に、音声+データ通信SIMカードの場合、データ通信料金で「定額サービス」などお得なプランがあるかどうかもポイントです。
 
例えば、シンガポール・StarHubの場合、音声SIM「GREENPrepaid」は、30MB/3Days/2SGD、200MB/3Days/4SGD、1GB/7Days/7SGDの3Gデータ定額サービスがあります。また、チェコ・O2の音声SIM「O2 Karta」も、3Gで、150MB/40コルナ/1週間、500MB/70コルナ/1週間と2種類のデータ定額サービスがあります。
 
プリペイドSIMカードを購入する場合、注意を要するのは、SIMカードの対応周波数です。音声通話の場合、GSMで対応可能ですから、あまり問題無いのですが、データ通信の場合、対応周波数で使えないことがあります。
 
ネットワークの周波数は、第二世代のGSM/GPRSの場合、850/900/1800/1900MHzですが、最近のスマートホンはほぼ対応しています。ただ、3G、いわゆる高速データ通信対応のHSDPA/UMTSの周波数は、850/900/2100 MHzなどが有ります。
 
日本や欧米の3Gは、2100 MHzがメインですが、例えば、タイは一部を除き、 850/900 MHzとなっています。スマートホンが850/900 MHzに対応していなければ、3G高速通信が使えません。タイでも、TOTは2,100MHzでサービスを提供しており、MVNO(電波を借りて安い通信サービスを提供)のプリペイドSIMが沢山売られています。DoCoMoのSIMロック解除機種を使う場合、日本と同じ周波数のMVNO、 i-mobileとか、i-KooLの3Gサービスを使えば無難と言うことになります。
 
iPhoneの場合、iPhoneまではほぼマルチ周波数に対応しています。しかし、LTE回線については、iPhone5s・5cは販売する国で周波数の組み合わせが違いますので、要注意です。また、アンドロイドでも、「GALAXY nexus」などはマルチ周波数に対応していますので、これらの機種を持っていれば、対応周波数は気にする必要はありませんが・・・
 
   どこで買うのか
 
現地に到着して購入する場合、空港・鉄道駅の携帯電話会社SHOP、キオスク、コンビニなどが考えられます。最近は自動販売機で、プリペイドSIMカードも売られており、ロンドン・ヒースロー空港、北京首都空港などがその典型です。

シンガポール・StarHub/SIM
 ❖主要空港には、ほぼSHOPが有ります。例えば、シンガポール・チャンギ空港の場合、Singtel、StarHubは、セキュリティゾーンの両替所で、M1は、到着ロビーにSHOPが有り、SIMカードが買えます。香港国際空港の場合、3SHOPや中国移動香港、タイ・スワナプーム国際空港の場合、AISやDTAC、北京首都空港の場合、中国聯通の携帯電話会社SHOPが有り、SIMカードの購入が可能です。

ヨーロッパも、空港及び主要鉄道駅に、携帯電話SHOPが有るところが多く、チェコ・プラハ国際空港にはVodafone SHOP、オーストリア・ウイーン西駅にはA1 SHOPなどがあります。空港や鉄道駅の場合、英語のできる係員も多く、APN設定などの込み入ったやりとりをする場合、大変助かります。
 
空港、鉄道駅で見つからなければ、市内のSHOPで購入することになりますが、繁華街か電脳街などへ行けば見つかります。クレジットカードで決済できるお店が多いです。
 
また、ドイツ・シンガポールなどでは、SIMカード購入に身分証明書の提示が必要です。旅行者の場合、パスポートで購入できます。 
 
3.開通作業とAPNの設定~データ通信に不 
  可欠な作業
 
 海外のプリペイドSIMカードを購入したら、開通作業とデータ通信のアクティブの為に、APN設定が必要になります。ですから、プリペイドSIMカードは、SIMフリーのスマートホンに挿してもそのままでは使えません。
 
iPhoneやAndroid(アンドロイド)などのスマートホンで、データ通信を行う場合、開通作業、データ通信のAPN設定が必要です。
 
 APNの設定は、プリペイドSIMカードのアクセスポイントに接続するためには必要な通信設定です。インターネットへ接続する場合、プロバイダーの設定を行いますが、それと同じです。この設定がされない場合、データ通信ができません。
 
 APNの設定、プリペイドSIMカードを購入した際、お店などで、開通作業と合わせて、APNを設定してくれることもあります。更に、SIMカードや機種(iPhoneなど)で、APNが自動設定される場合もあります。ただ、ほとんどの場合、自分でやる必要がありますので、覚えておいた方が宜しいかと思います。
 
また、APNの設定は、各携帯電話会社で異なります。更に、同じ会社のSIMカードでも、種類によって異なる場合もあります。 
 
① 開通作業(アクティブべーション)
 
 海外のプリペイドSIMカードは、基本的に開通作業が必要です。ただ、通常は、スマートホンなどに、SIMカードを挿して、音声通話か、データ通信を発話・送信をすれば、開通作業終了という場合が多いようです。天気予報とか、無料サービスの所へかけるのが一番良いようです。
 
 一部の国、携帯電話会社によっては、WEBや特定番号に電話して、開通作業が必要な場合もあるようです。その場合、購入したお店でやって貰うのが一番です。また、WEBの場合、住所の登録が必要な場合もあり、その場合は、ホテルの住所でOKのようです。 
 
② APNの設定
APNの設定は、iPhoneやAndroid(アンドロイド)など、機種によって多少ことなりますが、ほぼ同じです。今回は、SIMフリーの「GALAXY nexus」を使って説明します。
 
1)  次の手順でおこないます。
 
2)  Android(アンドロイド)のホーム画面で「アプリ」をタップし、設定」を開きます。
 
3)次に、「無線とネットワーク」をタップし、「モバイルネットワーク設定」の画面を開きます。
 
4)「モバイルネットワーク設定」の画面を開いたら、「アクセスポイント名(APN)」をタップして開きます。
 
5)「アクセスポイント名(APN)」を開いたら、すでに登録済みのアクセスポイントが表示されています。ここで右下にある「メニューボタン」タップして、「新しいAPN」を表示させ、タップします。
 
6)「新しいAPN」画面で、「アクセスポイントを編集」が表示されたら、購入したプリペイドSIMのAPN情報を設定します。名前は、適当で構いませんが、間違わないものにします。そしてAPNは、指定されたものを入れます。大文字小文字の違いに注意をして下さい。ユーザー名・パスワードは指示がなければ空欄で問題ありません。その他の項は、初期設定でいじる必要はありません。
 
❖例えば、Vodafone UKのデータSIMの場合、APN:pp.vodafone.co.uk、ユーザー名:web、パスワード:web、その他は初期設定通りです。
 
Vodafone IEのAPN設定/アクセスポイントの編集
7)最後に、もう1度、「メニューボタン」を押して、「保存」が表示されますので、それをタップすればAPNの設定は完了です。
 
8)「アクセスポイント名(APN)」をもう一度開いてみて、新しく設定したアクセスポイントが選択されていればOKです。
 
9)HOME画面へ戻れば、右上のアンテナマークに、「R」のローミング表示に加え、「3G」「H」などの通信状況を表示がでます。しばらく時間がかかる場合や、一旦電源を入れ直さないとうまく接続できない場合もあります。これで、データ通信が開始できるはずです。
 
▶▶▶▶ 次回へ続く ◀◀◀◀